まだ何も知らないまだ何も見ていないああ閉じた瞼の奥ではじまりを描いているぼくはまだこの世界をなんにも知らないぼくは見たい恋する小鳥がうつくしくうたうのをぼくは見たい星がいちばんにかがやいて墜ちるのをぼくはまだ何も見ていないひとり夢の中ねえおとぎの国はまだぼくを待っているかなあの詩人がうたったあこがれはどこにある?目もくらむような一瞬にであってみたいぼくは見たいさなぎすりぬけて蝶がはばたくときをぼくは見たい咲き誇る花があざやかに散るときをぼくはまだ何も見ていない未だ夢の中ぼくはまだこの世界をぼくを見捨てないぼくは見たいきみが微笑んでぼくの名を呼ぶときをふれる指がきみのその頬が色づいた瞬間をまだ見ないきみをゆめみてる目を閉じたまま