山を這う 風と共に往く遠き日々の 夢の跡に春時雨 ひたりひたり 泣く憂いを染め 貴女想う二人きりの時を越え心偲ぶ あの声はぽつりぽつり 零れ散る華のようにひらひらと 舞い落ちて紙吹雪 まだらに会えなくて 長い夜道 月の影にひらひらと 舞い昇る光へと 重ねた貴女への哀の唄よ 咲いては燃ゆ薄もやに 人の姿 消え独り向かう 銀世界へヤマドリは ほろりほろり 鳴く命の芽よ 貴女を呼ぶ古き宿に 腰を据え明日を生きる 糧を追うふわりふわり 懐かしむ華のようにひらひらと 乱れ散る薄紅の 眺めに去り日の 別れ空 香り漂うひらひらと 揺れる水面花びらを 浮かべた貴女への哀は此処で 日の出を待つ眠り 冬を堪らえ入り江 飛び渡る胸に 咲かせた その華貴女の元へ 連れてひらひらと 舞い落ちて紙吹雪 まだらに会えなくて 長い夜道 月の影にひらひらと 舞い昇る光へと 重ねた貴女への哀の唄よ 咲いては燃ゆ紅く乱れて 華のように燃ゆ華のように哀の唄咲き乱れアイノハナ