月を抱く天秤誰もいない夜の浜辺砂で舟を作るお前どこへゆく?オレのそばから遠くへ…行かないで…幾千もの星の中で月はたったひとつだった沢山の恋をして愛に気づいたこの広い海の全てはオレのものでも一粒のお前の涙に溺れそうああ右手に愛しさ左手には切なさ両手を広げ風に吹かれる天秤だねああ背中を抱いてもねえ心をさがすよ海鳴り?そうじゃないお前の甘い吐息羽衣(はねころも)がもし濡れたら天女(あまおとめ)は帰れないね戯れの言の葉で耳をくすぐる蒼ざめた海に突然飛び込んで手招きしてるお前の瞳に溺れそうああ右手に願いと左手には苦悩がふたつを満たすことが素敵な結末だねああ逢えなくなるのにねえお前を送るよ強がり?そうじゃないお前が幸せならああ右手にお前を (だきしめ)左手にあの日々を (だきしめ)両手を広げ夢を叶えるどんなときも…風に揺れる天秤 (さみしい)月を愛す天秤 (こいしい)おいでよ濡れた髪でオレに落書きして…